木質製品について

化粧板とは?

化粧板とは、合板や木質系ボードに意匠を施したものです。弊社が製造している化粧板は、大手印刷メーカー様の、高品質且つデザイン性の高い、環境にも配慮したフィルムシートまたはプリントシートを、合板や木質系ボードにラミネートし、住宅内装用の建具や家具などに使用して頂いております。また住宅内装に留まらず、店舗、商業ビル、病院、学校、老人ホーム等の内装用にも、広く使用されております。

無垢材と木質製品、どっちがいい?

無垢材には、無垢材の良さ、強みがありますが、欠点もあります。「板」は、「木」が「反る」と書きますが、水分の影響で変形しやすいという性質があり、特に無垢材には反りが強く出る傾向があります。高温多湿という日本の環境に合った木材製品として、薄い板を圧着することにより、木の特性を活かしながら、無垢材に無い新たな機能を持つ、それが「木質製品」です。また、世の中の幅広いニーズに対応するため、弊社を含めた木質製品メーカーは、製造技術を高め、より良い素材開発が進められています。

木質製品には、長い歴史があります。

「木質製品」「合板」と聞くと、安っぽいというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、「木」の特性を活かしつつ、日々の生活に役立てようと、人類が有史以来、叡智を重ねて育んできた由緒正しい素材です。というのも、紀元前のエジプト遺跡からも、薄い板を重ねて作った「木質製品」が発掘されています。また、その流れがローマ時代を経て、古代ヨーロッパでもドア材や家具に用いられてきたといいます。日本で人気の北欧系木造高断熱住宅も、その構造躯体は強固な木質製品で構成されています。

我が国、日本では奈良時代に木工技術が発達し、正倉院に納められている御物「紫檀木画双六局」にも合わせ板の木工技術が取り入れられているといいます。「木」をこよなく愛する日本人にとって、木質製品は昔も今も欠かせぬ素材です。現在の木造住宅素材や内装素材、家具、小物など、数多くの製品に木質製品が用いられています。流通した「木質製品」は、組み合わせて製品化され(または製品に組み込まれ)、日常生活のいたるところに存在し、生活に密着した馴染みある基礎的な資材です。最近では、表面に様々な機能性ある素材を用いた加工を行うことで、これまでにない機能を持つ素材としても製品開発が進んでいます。

世界的には、途上国を中心とした無秩序な森林伐採が問題視される風潮もあり、今後は無垢材として用いられる高品質な木材の流通量が減ることが予想され、木質製品の重要性が更に増していくことも考えられます。

木質製品の特徴

・無垢材に比べて軽く、面に対する強度がある。

・無垢材には難しい大きな面積を得ることができる。

・水分による影響を受けにくく、伸縮しにくい。

・加工や切断、施工がし易い。

・白蟻被害等を受けにくい。

・コンクリートや鉄骨に比べて断熱性・湿度調整機能が高い。

・木が持つ「柔らかさ」をそのまま活かせる。